「地球人として」

藤原星菜▶

Seina 1
2014年ダブリン会議日本代表参加者
ロンドン大学 ゴールドスミス校在学

現在、国連児童基金日本委員会UNICEF協会でのインターンシップで

「子供にやさしい空間作り”Child Friendly Space”」に取り組む。

栃木県宇都宮市で母が営む学習塾にて、歳は小さな子供から大人まで、日本人の生徒のみならず海外留学生や在日外国人も含む年齢も人種も実に多様で混ぜこぜな寺子屋のような教育環境の中で育った。
小四時に参加した二週間全て英語の国際キャンプをきっかけに、中高時はカナダ・ニュージーランド・インドネシアへの海外研修に参加し、常に「外側の」広い世界やそこに在る人や文化に関心と共感を抱きその知的好奇心の赴く方へ…ただただ歩みを進めてきた。 それらの機会から折々に紡いできた周りの人との輪やご縁から、世界の様々な国の人の生き方や人々の生きる上での難しさについて見聞きし考えるようになり、すこしずつ世界で起こっていることを自分の友達の話なのだから他人事ではない、自分も含み影響を与え合う「内側の」世界で起こっている出来事だと思うようになっていった。高校卒業後、国際関係学を学ぶため渡英しロンドンで大学生活をスタート。

英国留学中にお隣アイルランド・ダブリンで、日本代表という立場で参加したことは正直不思議な感覚だった。自分は日本を代表して国際会議に参加できる程日本という主体を体現できる自信も資格も無いと自覚があったからだ。まずそこへ行って見て人に会ってみなければ分からぬ、百聞は一見にしかずの発想で向かった。ロンドンからダブリンの地に降り立ちいざOne Young Worldサミットへ出場してみると、そこは確かにそれぞれの190カ国の国を代表している者達の集まりではあった。自国の旗を掲げ、現状や課題を発信していた。しかし、その一つ一つの旗が段々一体化してはためき始めた初日の開会式の終わり頃。

この会議は地球市民として皆のことを考えて話し合う姿勢で臨むサミットなのだと実感した。

旗やネームカードに表記される代表国や各々のアイデンティティーは存在しながらも、サミットの方向性の中に「一つの世界」を「一つになって」考えること、つまりユニバーサルに誰もが共通・共感できることが会議のテーマの核になっていたからだ。

Seina 2
政治、経済、環境、教育、文化、ビジネス等の世界の現状や形態は良くも悪くも自他を影響しあっている。世界は距離感としては広く大きくとも実はとても狭くて小さいのかもしれない。だからこそ、仏教用語で言うところの「共生き(共に生きる)」という発想が欠かせない。その理念と実例がこのサミットには詰まっている。どこから来た何人か?と問われれば「同じ星の地球人!」と答えてしまえる心の目を皆で持ち共生できる場所。会議自体は勿論貴重な経験だが、会議後もその価値と実践を広げることで、One Young Worldの世界観は実現可能だ。

結局は、人と人が向き合う事から国と国の関係も成り立つ。
誰かのために何かをするという使命感や正義感を自分は欠いているかもしれないが、純粋に人をもっと知りたい、その人一人ひとりが持つ物語を理解したいという気持ちがこのサミットに導いてくれたのだと思う。

実際、サミットでの四日間、各国の仲間と対話をする一瞬一瞬が貴重で彼女たち彼らを尊いと思う気持ちが込み上げていた。

せっかく同じ星に生まれたのだもの、真の部分で人間と人間になることができたなら。その単純なことがまだまだ難しいからこそ意味深く感じるのかもしれない。
今後も留学先の拠点イギリスにあるOne Young Worldのロンドン本部のコミュニティーと、日本代表団コミュニティー双方の輪を大切に、One Young World精神の種を蒔けたら…!教育分野を焦点に身近な地域や共同体の中から周りのご近所さん達ともっと手をとりあって活動を継続してゆきたい。

ある意味会議そのものよりも大事な時間だったかもしれぬ…ネットワーキングの時間。クルディスタンからの参加者と
ある意味会議そのものよりも大事な時間だったかもしれぬ…ネットワーキングの時間。クルディスタンからの参加者と
ダブリンで出会った仲間達
ダブリンで出会った仲間達
 ロンドンルイシャム区の教育支援所に集まるご近所さん達
ロンドンルイシャム区の教育支援所に集まるご近所さん達

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